研究課題
若手研究
重症喘息は病態の複雑性から既治療抵抗性患者が存在しており、新規治療標的の探索が急務である。我々は重症喘息患者から採取された気道上皮細胞の網羅的遺伝子解析を行い健常者・軽症喘息患者と比較し発現が上昇していたCXCL14に注目し、病態への関与を検討した。喘息における主要なアレルゲンであるアルテルナリアの抽出物をヒト気道上皮細胞に添加すると培養上清中にCXCL14が分泌された。マウスを用いたin vivo実験においてもアルテルナリア経鼻投与により気道にCXCL14が分泌された。本研究はこのCXCL14が喘息病態に与える影響とその意義を検討するものである。