研究課題
若手研究
COPDはタバコ煙などを長期に曝露することで生じ、肺気腫形成を病理学的な特徴とする。肺気腫の発症の中心的な機序として、肺内で持続的に増幅する炎症反応が想定されているが、この炎症反応を標的とするCOPD治療は未確立である。この課題に対し申請者らは、COPDにおける炎症反応に起因する肺気腫の制御因子miR-146aを見出した。本研究では、miR-146a 欠損マウスに対しタバコ煙を曝露し、肺気腫形成におけるmiR-146aの関与を解析する。miR-146a発現の局在解析や一細胞解析により肺気腫発症の分子機序を明確にする。さらに、miR-146a導入による治療実験を通じ新規治療の確立を目指す。