研究課題
若手研究
10年以上の長期予後が期待出来るようになってきた腎移植において、腎移植後腎障害の残余リスクとして存在する、慢性拒絶が改めて注目されてきている。HLA-Gは、胎盤が母体の免疫を逃れる際に用いる免疫制御分子である。しかしながら、HLA-Gの発現機序は未だ解明されていない。本研究では、虚血ストレスを伴う腎移植でHLA-Gの発現機序、役割を解明する。腎移植プロトコール生検標本を用いた1. 臨床研究、2. 腎虚血再灌流マウスモデル、3. 低酸素刺激細胞実験を組みあわせて、HLA-Gの発現機序と移植免疫における意義を、炎症〔ケモカイン〕および免疫の視点から検討する。