研究課題
若手研究
エーラス・ダンロス症候群は、結合組織の脆弱性をきたす遺伝性疾患である。14病型に分類され、うち13病型において原因遺伝子が同定されている。研究代表者は、信州大学医学部附属病院において、全国に先駆けて次世代シークエンス(NGS)により全原因遺伝子を解析する体制を確立した。しかし、原因不明の患者が6割弱存在する。本研究の目的は、多彩かつ革新的なNGS解析技術を駆使して、本疾患の分子遺伝学的発症機序の包括的解明を目指すことである。イントロン深部・転写調節領域内、大規模構造異常、メチル化異常の探索に加え、全エクソーム解析、ゲノム編集技術を活用したゲノム解析・エピゲノム解析を通じて原因遺伝子を探索する。