研究課題
若手研究
慢性炎症性皮膚疾患である乾癬は、虚血性心疾患や乾癬性関節炎などの全身性合併症を伴い、患者の生命予後やQOLを著しく損う。高尿酸血症は乾癬で最も高頻度に認められる合併症の一つであるが、これまでに申請者は、尿酸がTh17系免疫応答を増強することで、乾癬の皮膚病変を悪化させることを明らかにした。そこで、尿酸による乾癬の免疫応答の増強は、乾癬合併症も増悪させるのではないかと考えた。本研究は尿酸と乾癬合併症の関わりを動物モデルを用いて検討する。そして、乾癬病態の根本的な免疫異常に対する尿酸や尿酸に関わる分子の作用を明らかにし、皮膚病変と合併症の両方に有効な包括的な治療法の発見を目指す。