研究課題
若手研究
全身性強皮症(SSc)は線維芽細胞の線維増生により様々な臓器の線維化を来す疾患で,現在での有効な治療が限られている.これまでの研究でSScでは線維芽細胞の線維素産生が亢進しているのみでなく,細胞老化が進んでいることが示されているが,この2つの関連性は明確にはなっていない.今回の研究では,老化した正常な線維芽細胞とSSc由来の線維芽細胞の遺伝子発現の違いを検討することにより,老化と線維化をつなぐリンクとなる因子を同定する.また同定した因子に対する阻害薬を探索し,老化-線維化関連因子を阻害することで,線維化の進行を抑制することができるか,培養線維芽細胞を用いて検討を行う.