研究課題
若手研究
高中性脂肪 (TG) 血症は動脈硬化を惹起し、重度高TG血症は急性膵炎を生じる。高TG血症は遺伝的素因に二次性要因が加わることにより増悪し、糖尿病は最も頻度の高い環境要因の一つである。遺伝性素因を背景とした重度高TG血症の治療法は限定的である。本研究では糖尿病発症要因別に1)我々が独自に確立した高TG血症のマウスモデル (apoA-V欠損マウス)を用いて糖尿病誘発性高TG血症モデルを確立する。2)CM経路・VLDL経路のin vivo抑制 (低脂肪食、DGAT阻害、SREBP-1c欠損、EPA、APOC3阻害、ANGPTL3阻害など) を用いて分子機序に基づく新たな治療法を開発する。