研究課題
若手研究
申請者らは、脂肪細胞特異的分泌因子アディポネクチンの生理的な結合相手である、GPIアンカー型膜タンパク質のT-カドヘリンが、ヒトやマウス血中に可溶型T-カドヘリンとしても存在し、様々な臨床パラメータと関連することを見出しつつある。さらに可溶型T-カドヘリンはマウス心機能改善や膵β細胞の増殖作用を有することをそれぞれの負荷モデルにおいて見出した。本研究では可溶型T-カドヘリンの生成・分泌制御ならびに生理作用メカニズムを明らかにし、アディポネクチン- T-カドヘリンシステムによる臓器保護メカニズムの解明、治療応用への展開をめざす。