研究課題
若手研究
脂質異常症は動脈硬化性疾患の発症・進展の主要な要因である。近年、LDL-CとTGの代謝を共に制御するANGPTL3が新たな治療標的として注目されており、抗体薬等は既に実用化された。申請者はANGPTL3を標的とする費用対効果と効果持続性に優れた脂質異常症治療ワクチンを作成した。本研究の目的は、このワクチンが影響を与える具体的な生物学的経路や作用メカニズムを解明することである。メタボローム解析、プロテオミクス解析等を利用して、ANGPTL3がLDL-Cをどのように制御しているのかを明らかにし、ワクチンデザインの最適化も進める。本研究は、脂質異常症治療治療ワクチンの可能性を探求する基盤となる。