研究課題
若手研究
副腎皮質は生命維持に欠かせないステロイドホルモンを分泌する内分泌臓器である。副腎皮質機能低下症に対する現行の補充療法ではステロイドホルモンの生理的分泌を完全には再現できず、致死的病態である副腎クリーゼの危険性は未だ高いことが知られている。副腎の再生医療はこのような問題を解決し、より生理的で安全な治療となることが期待される。本課題では胚盤胞補完法の技術を用いキメラ動物体内での副腎の構築を目指す。さらに、受精卵ゲノム編集技術と胚盤胞補完法を融合させることにより、短期間かつ高効率な副腎皮質癌疾患モデルの作製技術を確立し、副腎皮質癌発生のメカニズムを明らかにする。