肝臓-膵β細胞間神経ネットワークにおける脳内・膵内情報伝達機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24K19298
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分54040:代謝および内分泌学関連
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 川名 洋平 東北大学, 大学病院, 助教 (20893845)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: β細胞 / 迷走神経 / 臓器間ネットワーク / 再生医療 / 糖尿病

研究開始時の研究の概要

肥満などでインスリン抵抗性が生じた際は、膵β細胞が増殖しインスリン分泌を増加させることで血糖値の上昇を抑制する代償反応が働く。研究代表者の所属研究室では、膵β細胞の代償性増殖が遠心性迷走神経を含む肝-脳-膵の神経ネットワークを介して制御されることを発見した。この知見に基づいて、研究代表者は迷走神経活性化による膵β細胞増殖を想起し、膵内迷走神経を選択的に刺激する光遺伝学的手法を用いることで膵β細胞増殖が生じることを示した。本研究提案では、膵β細胞を増殖させる「脳→迷走神経→膵臓」の経路における、脳と膵臓の内部の神経経路を解明する。