研究課題
若手研究
心房細動(AF) は心不全や脳梗塞の原因となり健康寿命に重篤な影響を与える。肥満症、糖尿病では心筋細胞内の過剰な脂肪滴の蓄積(脂肪心筋)による心機能障害が不整脈基盤の一因となり、AF発症のリスクとなる。申請者らが作製した心筋Perilipin2-過剰発現マウス:PLIN2-Tgは、脂肪心筋を呈しAFの易誘発性をきたす。この成果は脂肪心筋がAFの予防的治療のターゲットとなる可能性を示す。糖尿病薬であるGLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)はPLIN2-Tgの脂肪心筋を改善し、AF誘発性を改善した。本研究ではGLP-1RAの脂肪心筋に対する効果を解析し、AFの予防的治療に貢献したい。