研究課題
若手研究
申請者らは、脂肪細胞特異的分泌因子アディポネクチン(APN)がT-カドヘリン(T-cad)と高親和性に結合し、血管内皮細胞や間葉系幹細胞(MSCs)からのエクソソーム産生増加を介し、臓器保護に重要であることを示した。しかし、生体においてエクソソームがどこで産生され血中濃度を規定するのか、どのように全身の組織に影響を及ぼすのかは未解明である。本研究では、①MSCsや血管内皮細胞から分泌されるエクソソームによる血中量全体への寄与、そしてインスリン抵抗性等、肥満による健康障害への関与を解明する。②APN/T-cadを介した細胞内シグナル伝達機構の存在の提示とその臓器保護作用への寄与を明らかにする。