研究課題
若手研究
下垂体の神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor: NET)は下垂体前葉の神経内分泌細胞に発生する腫瘍であり、人口10万人あたり年間2-3人が発生する稀な腫瘍である。手術で全摘するのは治癒法であるが、手術ができない、そして手術で摘出しても再発する場合の有効な治療法がない。下垂体NETは希少がんであるため、発生メカニズム及び悪性化の予測因子は未だに解明されていない。本研究では、収集した200症例以上の下垂体NET及び下垂体NETのマウスモデルを解析して比較することで、今までまだ完全に解明されていない下垂体NETの発症原因を明らかにし、下垂体NETの有効な診断と治療法を開発する。