研究課題
若手研究
最近申請者らは卵巣がんのサーフェソーム解析を実施して新規診断・治療標的候補を約40分子同定するとともに、そのうち1つが予後予測マーカーとして有用であることを証明した。そこで本法が乳がんの新規標的探索にも有用ではないかと考えた。本研究ではまず乳がんオルガノイドの細胞表面タンパク質をビオチンアビジン濃縮法と質量分析によるプロテオミクス解析で網羅的に同定する。その中から正常組織で発現せず、機能が未解明の分子に着目し、乳がんの診断・治療標的としての有用性を検証することで、次世代の乳がん個別化治療戦略の開発に役立つ基盤的知見を確立する。