研究課題
若手研究
小児気管軟化症の原因は多岐にわたるが、特に気管切開患者が気管切開から離脱できない主な要因となっている。既存の外科的治療は侵襲の割には効果が不明瞭であり、成長段階にある小児の気管には不適切であることが多い。新しい治療法として、組織工学を活用した方法などが研究されているが、成長する小児の気管に合わせたアプローチが求められている。具体的には、人工物を使用せずに気管軟骨自体を発育させる方法や、生成した軟骨組織を外ステントのように気管壁の補強に応用する方法が考えられる。当研究では近年注目されている脂肪組織由来再生細胞(ADRCs)を活用し、軟骨組織による気管壁の補強を目指す。