研究課題
若手研究
大腸癌に関連する腸内細菌叢の報告はこれまでに数多くなされてきたが、細菌叢はダイナミックに変動することから、採取方法や個人間、解析方法や因果関係の検証法などによって結果が異なる可能性が考えられる。申請者らもこれまでに、術前腸管洗浄と予防的抗菌薬内服を行わない大腸癌手術患者の大腸癌組織と正常粘膜に付着した糞便を用いて、培養・メタ16S解析・メタゲノム解析により大腸癌に特異的な腸内細菌叢を報告してきた。本研究では、同一患者から細菌叢を得るとともに癌細胞株を樹立することで、癌細胞の増殖に関与する可能性のある細菌群を明らかにすることを目的とする。