研究課題
若手研究
包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)は動脈硬化・糖尿病、感染などが複雑に絡み合い下肢の血流低下をきたし、潰瘍や壊死、時に大切断や死亡に至る疾患である。適切な血行再建と全身管理が治療の根幹であるが、それでも不十分で治癒に至らない場合もあり、病態理解・新規治療・予防アプローチが望まれている。本研究では新規治療アプローチとしてNinj1という分子に着目している。Ninj1は微小血管の成熟や炎症制御の機能が報告されており、感染や糖尿病による微小な炎症が関連しているCLTIの病態においても有用である可能性を見出しており、CLTI患者検体や動物実験を通して証明することを目的とする。