研究課題
若手研究
心臓病は加齢性疾患である。高齢化社会に突入した本邦においてその有病率は増加している。その一因は心臓の老化(aging heart)と言われる。しかし心臓がなぜ老化するか、老化した心臓とはどのような特性を有するのか等、根本的な原因を究明する研究は進んでいない。なぜなら心臓の細胞は増殖能が乏しいという特性を持ち、効率的で有効な細胞実験を行う方法が限られるためである。本研究では心筋を含めた如何なる細胞にも分化できるiPS細胞の特性を利用し、新しい視点で効率的に心筋細胞研究を行うための基礎を形成することを目指す。そして新しい実験系を用い、心臓老化に関わる細胞学的なメカニズムを究明することを目標とする。