研究課題
若手研究
慢性炎症性疾患である間質性肺炎(IP)および慢性閉塞性肺疾患(COPD)は高率に肺癌を合併する。IP・COPDを背景に持つ肺癌は悪性度が高く予後は極めて不良であるが、その発癌・進展過程に関与する分子生物学的メカニズムは未だ不明である。本研究では、消化器癌や呼吸器良性疾患との関連が示唆されているmicrobiomeに着目し、難治性のIP・COPD肺癌における新規治療標的としての可能性を解明する。そのために、IP・COPD合併および非合併肺癌手術症例から採取した癌組織におけるmicrobiomeの分布・構成を比較、臨床病理学的因子や予後との関連性を明らかにする。