研究課題
若手研究
先天性心疾患を合併する小児重症患者などでは酸素供給量の増加には限界があるため、酸素需給バランスが増悪した際には、酸素消費量の減少を考慮する必要がある。斯様な患者群では、酸素需給バランスの改善を目的とした体温制御による酸素消費量の減少が、患者予後を改善させる可能性がある。小児患者において体温と酸素消費量や酸素需給バランスの関連を評価した研究は存在せず、体温変化によって予想される益はいまだ不明であり、至適な体温も不明である。本研究は、これらの問題を解決することを目的に立案された、小児心臓外科手術中の深部体温が酸素消費量に与える影響を評価する前向き観察研究である。