研究課題
若手研究
大量出血は周術期死亡の大きな原因であり術前・術中大量出血による死亡は、周術期死亡のうち50%を占めているため、いかに効果的な初期治療をするかが大きな課題となっている。本研究の目的は、出血性ショックモデルラットを用いて水素ガスを吸入させることによる①血行動態の改善、②血管内皮グリコカリックスの保護、③腎機能の改善を検討する事である。本研究で水素ガス吸入によって出血性ショックに対する新たな治療法が確立できれば、過剰輸液投与・輸血製剤による合併症が減少することで周術期死亡率が改善し医療費の減少にもつながる。