研究課題
若手研究
近年,がん患者に対するサポーティブケアは多様化が求められ,がん性疼痛のみならず,がん悪液質,うつや睡眠障害,味覚・嗅覚障害などが対象となっている。しかし,心理社会的ストレスが腫瘍へ及ぼす影響や担がん状態における味覚障害に関する基礎研究はほとんど進んでいない。本研究では,孤独が腫瘍へ及ぼす影響,担がん状態における味覚障害の発症メカニズムを担がんモデルマウスを用いて明らかにし,治療法についても検討する。がん患者の孤独や味覚障害は,治療の中断を余儀なくされる場合も多いため,当該研究で得られた知見により早期介入が可能となり,がん治療の継続のみならず,生活の質の向上や生命予後の改善に繋がるものと考える。