研究開始時の研究の概要 |
ラットを用いた腸管虚血モデルを作成し, 腸管虚血組織と正常組織を採取し, ラマン散乱光観測装置で観察して, ラマンスペクトルの差から腸管虚血細胞特有のラマンスペクトルを同定する(図3). 具体的には, 虚血細胞においは,AmideIII, 還元型シトクロム, ヘモグロビン, ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドなどのラマンスペクトラムなどが変化していることが報告されており,本申請者はすでに,ラット腸管虚血モデルにおいて,虚血腸管と非虚血腸管において,特有のラマンスペクトラムの変化を検出しており,その他のラマンスペクトラムにおいても,腸管虚血細胞の同定に有用かを判定する.
|