研究課題
若手研究
脳梗塞において再灌流療法の時間的適応を超える治療は限られており、新しいアプローチが必要である。我々は血小板由来成長因子(PDGF)-Bを修飾したナノ粒子を開発した。PDGF-Bは血管周皮細胞(ペリサイト)に作用し、脳梗塞において神経保護作用があると考えられている。我々の先行研究において、自然に存在する熱ショック蛋白質ナノ粒子(HSPNP)の表面にPDGF-Bを修飾したナノ粒子を作成し、脳梗塞モデルマウスに投与することで、脳梗塞体積は減少し神経学的所見の改善が得られることを確認した。本研究ではPDGF-B修飾ナノ粒子の脳梗塞治療効果の詳細なメカニズムを解明し、臨床応用へとつなげていく。