研究課題
若手研究
脊椎椎体骨折(VF)は骨粗鬆症性骨折の中で最多であり、変形の重度なVFは高齢者のADL、QOLの低下をもたらすのみならず、高い死亡率とも関連する。一方で、VFは無症候で発生するものも多く、実態の把握が困難であった。申請者らは運動器疾患をターゲットとした大規模住民コホートで得られた地域住民1,544人の全脊椎X線画像を読影し、VFの有病率と関連因子を明らかにした経験を活かし、同コホートの第7回調査、全脊椎X線調査としては13年目の検査を実施し、13年間のVFの発生率の推定を行うとともに、VF発生の危険因子・防御因子を解明する。これにより、VFの発生予防と高齢者のQOLの維持増進に貢献する。