研究課題
若手研究
頚椎の脊柱管狭窄に起因する頚椎症性脊髄症は、進行予防に有効な保存療法は極めて少なく、症状が進行すると手術加療が必要となる。近年、頚椎症性脊髄症患者の脊髄ではオートファジーが障害されているという報告が散見される。一方で、水素吸入療法は体内に蓄積するヒドロキシラジカルを除去し酸化ストレスを軽減し、オートファジーを活性化させることも報告されている。つまり頚椎症性脊髄症患者に対し水素吸入療法を行い、オートファジーを活性化させることで治療効果を得られる可能性がある。本研究では頚椎症性脊髄症モデルラットに対し水素吸入療法を行い、歩行解析、病理組織学的評価、および免疫染色による評価で効果を検証する。