転倒は平衡感覚や下肢筋力の低下した高齢者だけではなく,肉体的に衰えのない青壮年期でも起こりうる.平衡感覚や筋活動性と転倒との関連は報告されてきたが,年代ごとに変化する筋量や三次元的な骨格との関連は明らかではない.申請者はモーションキャプチャーを使用した,人工関節術後の患者の歩行解析やCTデータを単純X線像をマッチングさせて立位モデルを作製する研究を経験している.これら手法を応用して転倒時の3次元モデルを作製し,転倒のメカニズムの解明に応用する.本研究の目的は①筋量・骨格アライメントと転倒の関連性の評価による関連因子の同定と②関連因子に対する非監視下での理学療法の介入による有効性の評価である.
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