研究課題
若手研究
絞扼性末梢神経障害は、関節変性を背景として、関節近傍で末梢神経が絞扼され、末梢神経障害を引き起こす。しかし、障害神経組織の生検が出来ないこと、臨床病理を再現した動物モデルがないことから、その病理機序の詳細は未だ解明されていない。症候学的に、本疾患の発症には、末梢神経の絞扼が必要条件で、関節運動による力学刺激が十分条件であるので、その病態解明にはメカノバイオロジーを考慮すべきであるが、神経組織のメカノバイオロジーに関する知見は非常に乏しい。そこで、本研究では、絞扼性末梢神経障害のモデルを開発することで、力学刺激が末梢神経に与える病的影響と分子機序を明らかにする。