研究課題
若手研究
糖尿病は変形性関節症(OA)発症、進行のリスクファクターとして知られているが、その原因は明らかになっていない。申請者は糖尿病で異常をきたし得る関節構成組織として膝蓋下脂肪体(IPFP)に着目した。これまでの申請者の肥満細胞研究の経験を活かし、IPFPを解析した結果、糖尿OA患者のIPFPでは肥満細胞が増加することを見出した。しかし、OA病態との関連性や肥満細胞の役割は不明であった。本研究では、これまでに蓄積した臨床検体と新鮮IPFP献体から採取した肥満細胞を用いて、糖尿病患者における肥満細胞を介したOA発症、進行機構を明らかにする。