研究課題
若手研究
腎細胞癌治療の軸となる分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤が抱える弱点は、癌特異的ではない薬を全身投与する点にある。副作用を減らし高い抗腫瘍効果を得るためには高濃度の薬剤を腫瘍のみに到達させることが重要である。我々が開発した腫瘍血管に選択的に結合するペプチド(AnA1結合ペプチド)は腫瘍血管内皮細胞を標的とすることができる。腎細胞癌でも腫瘍血管にAnA1が発現しているため、腎細胞癌で使用されるTKIにも応用可能である。本研究では、AnA1結合ペプチドを腎細胞癌の分子標的薬に応用し、副作用が少なくかつ効果の高い癌免疫複合療法の開発を目的とする。