研究課題
若手研究
尿路上皮癌の尿細胞診は感度が低いため、尿路上皮癌があっても常に陽性とならず、正確な診断には膀胱鏡・尿管鏡などの侵襲的な検査が必要となる。そのため、低侵襲かつ有効なバイオマーカーの開発が求められている。近年、D-グルコースの光学異性体、L型グルコースに蛍光基を付加した蛍光標識L型グルコース(2-NBDLG)を開発し、これが悪性細胞に特異的に取り込まれることが示されたことから、新たな癌検査法の確立が期待されている。本研究では、尿路上皮癌患者の尿検体を用いて、蛍光標識L型グルコースの取りこみを検討し尿細胞診と比較することで、糖代謝イメージングを細胞診に応用した尿路上皮癌の早期診断法の開発を目指す。