研究課題
若手研究
腎癌及び尿路上皮癌において、免疫チェックポイント阻害薬はこれまでの化学療法や分子標的薬と比べ、予後改善に寄与する。一方、高度な免疫関連副作用(irAE)発現により治療中断を余儀なくされ、QOLの低下を招くため副作用管理が重要となる。だが、副作用発症の予測は臨床上の応用には至っていない。本研究では我々が得意としてきた代謝解析を脂質代謝、蛋白解析まで拡大し、irAE症例の体液中の化合物変動を解析することで、精度の高いirAE発症予測モデルの構築を行う。発症予測が可能となれば最大限の治療効果を患者にもたらし、予後改善とQOLの向上に寄与する可能性がある。