研究課題
若手研究
高齢化社会において罹患数の増加が続いている前立腺癌において、去勢抵抗性の獲得と病勢進行は前立腺癌を未だに致死的疾患たらしめている。近年クロマチンの高次構造が遺伝子の相互作用に関与し、発現や表現型へ影響することが明らかになっており、前立腺癌においても特にアンドロゲン受容体(AR)標的領域でのクロマチン構造変化が顕著であるが、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)における変化については報告が少ない。そこで本研究では、CRPCへと変化する際の多様な変化をクロマチンの高次構造という視点から研究し、去勢抵抗性獲得における分子機構の同定と腫瘍の層別化因子の確立を目指す。