研究課題
若手研究
尿失禁の病態解明と治療開発は喫緊の課題である。一方健常な横紋筋では、選択的オートファジーであるマイトファジーによって、損傷を受けたミトコンドリアをリソソームで分解・除去して横紋筋幹細胞の機能を維持し、筋組織の恒常性を保っている。加齢に伴いオートファジー活性が低下すると、筋肉量が減少すると考えられているが、ヒトの高齢者において外尿道括約筋のミトコンドリアの形態を詳細に検討し、尿失禁との関連について研究した報告はこれまでのところない。本研究では、透過型電子顕微鏡による外尿道括約筋の異常ミトコンドリアの蓄積を検出し、尿失禁や加齢、性差などの臨床的因子との関連を明らかにする。