研究課題
若手研究
産婦人科領域では知見が少ない再生工学を応用し、帝王切開で生ずる子宮筋切開創部の創傷治癒に細胞シート移植が有効か否か、成熟血管網構築の観点から動物モデルを用いて検証する。マウス胎児由来線維芽細胞や骨髄由来間葉系幹細胞等を用いて細胞シートを作成し、これを独自に作成した陥凹性瘢痕モデル動物へ移植した後、子宮筋切開創部の血管成熟化の評価や機能解析を行う。また、子宮筋切開創部における血管構造の変化と陥凹性瘢痕がモデル動物の妊孕能へ与える影響を明らかにする。再生工学という新たなアプローチで続発性不妊症をはじめとした帝王切開創部に纏わる諸問題を解決し、未来の少子化対策の拡充および医療費の削減を目指す。