研究課題
若手研究
ミスマッチ修復遺伝子は、DNAの複製に伴って生じた塩基のミスマッチを適切に修復する。ミスマッチ修復遺伝子の機能異常により、細胞のがん化に関与する遺伝子に変異が蓄積し、がんの発症及び悪性化に寄与する。子宮体がんでは約20%にミスマッチ修復機能異常が認められる。子宮体がんの基本的治療は子宮全摘であり、治療と同時に妊孕性を失うことになる。子宮体がんの若年化と妊娠年齢の高齢化を背景に、子宮体がんに対する妊孕性温存治療のニーズは高まっている。ミスマッチ修復機能欠損子宮体がんに対しては、従来の妊孕性温存治療の効果が乏しい可能性が示唆されており、本研究では、新たな妊孕性温存治療法の開発を行う。