研究課題
若手研究
卵巣漿液性がんの薬剤耐性のメカニズムとして抗がん剤を細胞外へ排出することによってがん細胞の薬剤耐性に寄与するABCB1遺伝子の遺伝子融合による発現亢進に伴う薬物動態変化が知られている。先行研究では卵巣漿液性がん再発患者の腹水の約15%にABCB1遺伝子の遺伝子融合が同定されている。しかし、検体採取や検索方法のハードルが高く、卵巣漿液性がん患者の原発腫瘍及び再発腫瘍におけるABCB1遺伝子の発現やABCB1遺伝子融合の頻度および臨床予後との関連は不明である。臨床情報と結びついた原発腫瘍、集積が困難である術前化学療法後腫瘍及び再発腫瘍を用いて、RNAターゲットシークエンスを行う。