研究課題
若手研究
子宮内膜症の罹患率は、骨盤痛や不妊症状のある女性では80%以上、無症状でも40%の女性に潜在的な病変があるという報告があり、女性のQOLを下げ、さらに我が国の少子高齢化に繋がるリスクが大きい疾患である。その病態は腹腔内の慢性炎症像を呈し、何らかの異常炎症・免疫異常の存在が予想されているがその詳細は不明のままである。本研究では、様々な異常炎症を惹起する酸化ストレスに着目し、子宮内膜症で認められる異常炎症との相関を解析する。さらに現在治療法として有効とされている低容量エストロゲン・プロゲステロン療法(LEP療法)やプロゲスチン療法について、生体の酸化ストレスとの関係や病勢の相関についても解析する。