研究課題
若手研究
ヒト乳頭腫ウイルス関連中咽頭癌は,予後が良いことから治療強度を下げ, 治療による副作用を減じる臨床研究が国内外で進行している。HPV関連癌は比較的低年齢で発症することにより低侵襲な治療開発は喫緊の課題である。一方でHPV関連癌の中にも予後が悪い症例も一定数ある。癌組織は低酸素状態にあり,それが治療抵抗性が関連していることは明らかになっているが、HPV関連頭頸部癌における低酸素状態下の分子機構は報告が少なく明らかになっていない。本研究では低酸素状態下のHPV関連癌の分子機構を解明し,予後に関連するバイオマーカーを探索することで、これを応用した新規低侵襲治療法の開発を最終目標とする。