研究課題
若手研究
鼓索神経は舌前方2/3の味覚と一部の知覚を支配する末梢神経である。中耳真珠腫は鼓室内で発生し、骨破壊と慢性炎症を伴いながら、増大する疾患である。そのため、真珠腫の病変や手術加療によって、神経を損傷する危険性がある。申請者らの先行研究では、中耳真珠腫術後の鼓索神経保存率は56.7%であり、損傷後に神経機能低下が残存した。損傷後の鼓索神経機能を改善させるため人工神経を用いて再生させる方法を考案した。