研究課題
若手研究
めまいはQOLを大きく低下させる症状の一つであり、認知症や鬱などの誘因となる。最も頻度が高い疾患が良性発作性頭位めまい症 (BPPV)である。中高齢女性に多く発症し、閉経期の骨代謝異常との関連が示唆されている。我々はエストロゲン欠乏モデルマウスを用いた基礎研究で有意な耳石形態変化を証明し、骨粗鬆症治療薬投与によるBPPV発症抑制効果を明らかにした。BPPVは骨代謝異常以外にも、心理ストレスが発症に関与するという報告がある。本研究ではストレスモデル動物を作製し、二次的な骨代謝異常や耳石形態変化の検討を行う。その結果を元にストレスがBPPV発症に関与する機序を解明し、新たな治療法開発につなげたい。