研究課題
若手研究
突発性難聴の原因・病態は未だ不明で治癒率もわずか1/3程度に留まっているが、蝸牛梗塞などの循環障害の可能性が報告されている。本研究では、循環障害の関与が強く疑われる突発性難聴患者を対象とした前方視的観察研究を計画し、①動脈硬化因子評価、②詳細な平衡機能検査、③探索的バイオマーカー検査を行い、循環障害による突発性難聴の臨床像を解明する。並行してMRIを用いて内耳出血を検出することで、循環障害による突発性難聴のうち、効率的な内耳出血検出プロトコールの開発を行う。また、ステロイド治療群、循環改善薬治療群の2群を比較し、治療効果との相関を検討し、突発性難聴における治療法選択の参考データを明らかにする。