研究課題
若手研究
コンタクトレンズ関連角膜炎や、白内障術後眼内炎は、失明に至る合併症である。ファージは細菌に特異的に感染するウイルスで、細菌感染症の治療薬として活用できると考えられる。細菌性角膜炎および眼内炎の中でも、コンタクトレンズや眼内レンズにバイオフィルムを形成した場合には、難治性となり、抗菌薬の代替となる新規治療法が必要である。これまでは国内外でバイオフィルムを対象とした眼感染症に対するファージ療法については検討されていなかった。本研究では、バイオフィルムを形成することで治療抵抗性を獲得した細菌性角膜炎および細菌性眼内炎に対して、ファージを用いた新規治療法を開発することを目標とする。