研究課題
若手研究
本研究は、未だ対症療法しか存在しない眼慢性移植片対宿主病 (眼cGVHD) 症状の根本的な治療を目的として、眼表面細菌叢に着目し、病態メカニズムを明らかにする。我々は、cGVHDモデルマウスに対する抗菌薬点眼投与が、眼cGVHD症状を抑制することを見出し、眼cGVHD発症のトリガーとして、眼表面細菌叢が関与するのではないかと考えた。生体共焦点顕微鏡による撮像や角膜全体を用いた免疫組織化学的解析、フローサイトメトリーによる眼表面の炎症の量的解析により、レボフロキサシン点眼を行ったcGVHDモデルマウスの眼症状の抑制効果を多角的に評価し、ヒト眼cGVHD患者への新規治療・予防開発につなげていく。