研究課題
若手研究
申請者らは最近、マウスおよびヒトの結膜杯細胞の放出する粘液タンパク質がシアリルTn 抗原を含むシアル化糖鎖によって修飾されており、花粉粒子などのアレルゲンの隔離・除去を促していることを報告した。糖鎖制御と疾患感受性の関係が明らかになれば、アレルギー性結膜疾患の新たな治療標的となる可能性がある。そこで本研究は、季節性アレルギー性結膜炎患者の間欠期と飛散期における結膜の糖鎖構成を非アレルギー患者と比較することにより、間欠期の糖鎖発現が疾患の有無と関連するか、また、飛散期が糖鎖発現に変化をもたらすかを明らかにし、マウスモデルを用いて同様の糖鎖発現変化が生じる条件を明らかにする。