研究課題
若手研究
口腔がんの発生率や死亡率は増加傾向にあり、早期がんでも一部の症例で予後が悪いことが知られる。治療成績の向上には悪性度の高い症例に対する積極的な治療介入が必要だが、悪性度を予測するバイオマーカーの開発は十分でない。近年人工知能を用いた画像解析は進歩し、病理診断を行う機械学習モデルの開発が進む。本研究では病理組織画像と臨床データを統合し人工知能に学習させることで、既存の病理診断の枠組みに捉われない、予後に基づいた新たな分類を行うモデルの構築を目指す。さらに、開発したモデルの病理画像分類から、腫瘍の悪性度にかかわる未知の因子を抽出し、形態学的変化と腫瘍の悪性度とを繋ぐ生物学的背景の解明を目指す。