研究課題
若手研究
抜歯後即時埋入は術後軟組織退縮を引き起こし,審美障害が生じる危険性がある.良好な審美性を得るための臨床条件として抜歯前唇側歯槽骨に裂開が存在しないことが挙げられる.裂開が存在する場合には,抜歯後即時埋入に加え CTG の併用,または早期埋入への変更が推奨されている.しかし裂開に着目した文献は少なく,裂開が存在する症例に対し埋入時期の違いや CTG の併用が術後の審美性に及ぼす影響は明らかではない.そこで本研究では,各術式における抜歯前裂開の形態と術後インプラント体唇側組織変化量を定量的に評価し,術後の軟組織退縮量に影響する因子の検討を行い,インプラント治療の術式選択の基準を明確化する.