研究課題
若手研究
高齢者における咀嚼機能低下は栄養不良のリスク因子の一つであり,咀嚼機能が高いほうが栄養摂取に有利と考えられる.しかし研究代表者らは,欠損補綴治療を受けた高齢患者のうち約4割が,咀嚼機能が高いにも関わらず栄養素の摂取量,BMIや骨格筋量が低いという事実を掴み,欠損補綴治療による咀嚼機能改善が,栄養摂取の改善に繋がらないノンレスポンダーが存在する可能性に気づいた.そこで本研究では,欠損補綴治療を受ける高齢者の食品・栄養素摂取状況を,食事解析アプリケーションを用いて評価し,ノンレスポンダーの特徴を掴み,栄養摂取の質を低下させている要因を特定することを目指す.