研究課題
若手研究
気管支喘息発作の約9割が深夜から早朝に集中するが、夜間の喘息症状を特異的に抑える薬剤は存在せず、臨床的な課題となっている。申請者はこれまでに、夜間に血中濃度が上昇するメラトニンが、気管平滑筋上のメラトニンMT2受容体に作用して気管支収縮を増強させ、気管支拡張薬の作用を減弱させることで喘息症状を悪化させることを明らかにした。しかしメラトニン受容体は気道上皮にも発現しているため、喘息に対するメラトニンの影響を包括的に理解するためには、気道上皮における影響を明らかにすることが必要である。そこで本研究では、気道上皮に発現するメラトニン受容体を介した気道粘液過剰分泌機構を解明する。